USB-CAN変換アダプタCANtact-mini
2年ぶりの更新ですが, まずは生存報告, 生きてます.
生きるのって大変ですね.
とある事情でUSB-CAN変換アダプタが必要になりそうでしたのでつくってみました.
当初はハードウェアからファームウェアまですべて自作する計画でしたが, 調べていくうちにCANtactと呼ばれるUSB-CAN変換アダプタを発見. ハードもファームもいい感じに完成しておりクリエイティブ・コモンズで公開されていたので, 方針変更. CANtactをベースにサイズを小型化したCANtact-miniを作者さんのEric Evenchick氏に感謝しつつ再設計してみました.
回路図
基板
Linuxから使う
CANtactはPCから見るとUSBシリアル変換デバイスとして見え, SLCANと呼ばれるプロトコルでお話することでシリアル-CANの変換を実現しています.
LinuxにはSLCANのドライバが内蔵されているのでcan-utilsをインストールするだけでCAN通信を行うことができます.以下にLinuxで簡単なCAN通信を行うコマンドを書きます.
CANインターフェースの設定
modprobe can slcand -o -c -s6 /dev/ttyACM0 can0 ifconfig can0 up
送信
cansend can0 123#DEADBEEF
受信
candump can0